2021-06-12
文化や気候、風土がつくる建築様式
西洋の家は縦に2階、3階と上に伸びています。階級も上下で表していたようです。日本の家屋は水平、つまり横に広がっていきます
平面的な造作やしかけで身分や敬意、公共やプライべートを分けているのです。なるべくどの部屋にも自然の光が入るよう、中庭を造ったり、箱庭を作ったりしています。湿気がこもらないように、台風のも強いようにと、日本の風土にあった洋々な工夫がなされています。なお、畳は、河川の氾濫の際に緊急に洪水を防ぐものとして、戦いの際防弾用としても使われていたという記述があります。
廻り畳から敷き詰めへ
鎌倉時代になると、いつも座る場所が決まっていたのでそこだけいつも畳が敷かれるようになりました。『まわり敷き』といいます。
畳の廻り、つまり横の部分も見えるので横も綺麗にするこということです。全部敷き詰められると表しか見えなくなりますね。
初めは客をもてなす座ぐや寝具として持ち運ばれて使われていた畳ですが、鎌倉時代の終わり頃になると、一部の貴族の邸宅では、
部屋全体に畳が敷き詰められた様子が描かれており、畳が徐々に建物の床材に一部となり始めたことを示しています。室町時代の
半ば頃には小部屋割りが行なわれ、畳に敷き詰めは定着し、書院作りも生めれました。
今回はここまでです。
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